
セラミック塗装仕上げは10年程前に流行した、骨材が入っている塗料で、石材調の意匠性の高い商品でした。
高級な塗料でしたが、現在不具合を訴えるお客様が多くいらっしゃいます。今回はそんな壁の状況と補修方法をお話しします。
現場日記と共に、工事中のアレコレをご紹介したいと思います。
工事中のお客様に喜んでもらえる工事を行うことは勿論ですが、工事をお考えの方へ参考になる記事にしていければと思っています。
あけましておめでとうございます。
2025年1月6日、ありがたい事に現場は2つスタートしました。
本年もよろしくお願いします。
今回の現場は過去に石材調のセラミック仕上げで塗装工事済みです。
セラミック塗装は粗目の粒子を吹き付けて塗装する事で石材調を表現するのですが、樹脂の種類やその際の施工技術者の腕によっては触れるだけで砂の様にポロポロ剥がれ落ちてしまう不具合が発生している塗料になります。
また、硬い塗装面に仕上がるので、クラック(ひび割れ)も多く発生する塗料になります。
今回のお客様もまさにその状態でお困りでした。
調査の際の写真がこちら
塗膜の剥がれとクラック(ひび割れ)が多数見受けられました。
今回は以下の方法で補修をする事でこの不安を解消したいと思います・
⑴ 捲れた部分をケレンで落としきる
⑵ カチオンフィラーで旧塗膜を固める
⑶ 密着性の高いワンランク上のシーラーを使用する
⑷ 柔軟性の高く耐用年数も高いダイヤスーパーセラン4Gで仕上げる
では、写真と共に解説します。
⑴ 捲れた部分をケレンで落としきる
シーラーを2回塗って旧塗膜を固めるという業者もいますが、捲れた塗膜をいくら固めても剥がれ落ちるのは時間の問題かと思います。
マジックロンという“たわし”のような不織布研磨材を用いてポロポロ剥がれる旧塗膜を剥がしていきます。
時にはグラインダーを使って…。
事前にケレンをしない業者は高圧洗浄機の圧を上げて旧塗膜を落とすのでしょう。
確かに高圧洗浄機の圧を上げれば、捲れた部分もある程度落ちるでしょうが、むやみに圧を上げると既存の壁に良いとは言えません。
高圧洗浄機はあくまでカビや埃、そしてケレンして剝がれやすくなった旧塗膜をスッキリ落とす作業と考えるべきだと考えています。
⑵ カチオンフィラーで旧塗膜を固める
カチオンフィラーは耐ひび割れ・耐衝撃性に優れた下地補修材で、仕上がり面はとても硬く強い状態になります。
当社はクラックなどの補修にも使っているとても信用している材料です。
今回はこの材料で旧塗料を剥がれにくくなり、また凸凹した状態を整えていきたいと思います。
⑶ 密着性の高いワンランク上のシーラーを使用する
今回の仕上げ材料は、“ダイヤスーパーセランG4”で、それに対応したシーラーも数種類あるのですが、その中の“ダイヤワイドシーラー”を使用しました。
劣化が著しい場合に用いるシーラーで、浸透性と密着性が高い材料になります。
⑷ 柔軟性の高く耐用年数も高いダイヤスーパーセラン4Gで仕上げる
“ダイヤスーパーセランG4”は無機ハイブリット塗料の中でも耐用年数が25年~30年と最高級の耐候性を持っていてその点でも人気ですが、もう1つ注目できるポイントが柔軟性が高い塗料という事。
耐用年数の高い塗料はどうしても硬い仕上がりになりやすく、コーキングの上は早い段階で割れたりします。
しかし、ダイヤスーパーセランG4は目地の伸縮にも耐える、柔軟性に優れた材料です。
ですので、既存壁自体がクラック(ひび割れ)が発生しやすいモルタル壁でも、塗装面で食い止められる可能性が高くなります。
いかがでしたでしょうか?
当社は、
・ 旧塗膜の劣化を除去し、同じ状況を繰り返さないための下地処理。
・ 既存外壁の弱点をカバーする材料の選定
で、ご提案・施工させていただきました。
セラミック塗装の不具合による業者の対応も色々で、シーラーを2回塗れば大丈夫という業者もいます。
当社はいかにお客様のお住まいが安心して、この先10年20年と暮らせるかを考えて提案させていただいています。
仕上がりは工事完了しましたら、改めて施工ギャラリーにて紹介したいと思います。
では、引き続き心を込めて作業に励みたいと思います。
㈱さくら塗装は兵庫県明石市に拠点を置き、お客様に安心してもらえる工事をお届けしております。
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